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『本日の最優先事項:パンを美味しく焼き上げること』

シリーズ:劇的文体論 vol.2「交易」参加作品 企画:山田カイル

構成・出演:野田容瑛、桂阿子

2019/09/07(Sat.)-08(Sun.) 3:00pm~5:00pm @旧加藤家住宅

太陽が一番高い位置を通り過ぎたあと、お客さまをお迎えしましょう。 時間は有限です。 帰って夕ご飯の支度をしなくてはいけない人もあるかもしれません。ですのでひとまず、夕暮れまでの間と決めて、もてなします。そうしているうちに、記憶の輪郭は膨らみ、香ばしくからだが立ちのぼってくるはずです。

今夜眠るころには、明日の涼しさについて、名づけることが出来るかもしれません。

パフォーマンスにおける「文体」について考える企画「シリーズ:劇的文体論」(企画:山田カイル)のvol.2として、あらゆる芸術のために開かれた埼玉県蕨市の民家「旧加藤家住宅」にて上演。

 

観客を「家」に招き入れ、パンを捏ねて焼き上げるまでの3時間のパフォーマンス。生地の発酵を待つあいだ、パフォーマーは語り、読み上げ、文字を書き、その場で起きているできごとを付箋紙に記録していく。生活と地続きの時間を、パンを焼くことによって切りとり、その日の気温や湿度によって呼吸を変えるパンの生地に上演の一回性を託した。

© Ako & Yoeh

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